漆喰のこと:漆喰の歴史と変遷

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漆喰の歴史と変遷

  1. 漆喰の歴史 〜世界共通の壁材・漆喰〜

    漆喰の原料となる石灰石は、日本はもとより世界中で産出され、石灰モルタルなどの石灰系塗装・結合材が施工された歴史は五千年前まで遡り、古代エジプトのピラミッド、万里の長城のほか、ヨーロッパでの歴史は特に古く、古代ギリシャやローマ時代の遺跡にも多くの使用跡がみられます。

    昨今ではイタリア、スイス、フランス、スペインなどヨーロッパ各地の漆喰(石灰系壁材)が日本にも輸入され紹介されています。

    日本においても高松塚古墳の壁画や法隆寺(飛鳥時代 西暦592年〜700年頃)など、様々な場所や用途でその優れた特性を発揮しています。自然の作用で100年以上固まり続け石に戻る漆喰壁の堅牢さは、世界中で多くの歴史的建築物が物語っています。

    スペインの白い街並み
    スペインの白い街並み 世界最古の木造建築物 法隆寺
    世界最古の木造建築物 法隆寺

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  2. 日本における漆喰 〜古き良き壁・漆喰〜

    日本での漆喰塗りの歴史は1300年前まで遡り、建築材料として使用されたのは平安時代初期の神社仏閣建築からと言われています。戦国時代には各地で盛んに築城された城郭建築によって、眩しく輝く白壁が富みと権威の象徴となり、また機能面では壁としての耐久性の高さと防火性により城郭や財産を守るために使用されました。

    その後、江戸時代にはそれまで米のりを入れていた高価な漆喰から、比較的安価な海藻のりを使った漆喰が登場し武家屋敷や商家の土蔵などにも使用されるようになり、漆喰は身近な壁材として長い歴史の中で親しまれてきました。

    このように日本の気候風土に適した建築材料として1000年以上の長きにわたり使用されてきた漆喰ですが、時代は流れ昭和に入ると第二次世界大戦後の高度経済成長による住宅需要の増大と、急速に開発が進んだ石油化学製品の多用により、住宅建築は時間と手間のかかる従来の工法から、より効率的で簡易な工法に移り変わり、しだいに日本の住宅から漆喰などの伝統的な湿式工法は姿を消していきました。

    白漆喰で塗られた姫路城
    白漆喰で塗られた姫路城 旧家の町並み
    旧家の町並み

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  3. 変化した住環境 〜自然素材が消えた家におこる様々な問題〜

    日本の住宅は高度経済成長期を境に、より快適性を求め省エネルギー対策を重視することで「高気密・高断熱化」を追及した住宅が一般的になっていきました。そして大量生産、工期短縮の名のもとに新築住宅に使われる建材は価格(低コスト)と利便性を優先した自然素材風の石油化学製品にとってかわり、それまでの家に使用されてきた本物の自然素材は、時代の流れとともに日本の住宅から激減していきました。

    古くからの生活様式を捨て、より便利で快適な社会生活を手にいれることにより戦後わずか50年余りで急激に変化した住環境と、現代日本人の生活習慣から問題となってきたシックハウス症候群、アトピー性皮膚炎、喘息などのアレルギー。様々な石油化学製品に含まれる有害化学物質が原因でおこるシックハウス症候群などの健康被害は、購入した新築住宅やマンションに住めなくなる人が出るほどの深刻な事態を引き起こしています。

    吐き気、倦怠(けんたい)感、頭痛、呼吸困難、めまい、咳が出る、目の痛み、寝不足、アレルギーなど、発症した場合の症状や度合いは人によって様々ですが、高気密住宅の増加に伴う室内の化学物質濃度の上昇による、有害化学物質への過剰防衛反応が主な原因と考えられています。


    変化した住環境

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  4. 見直される自然素材 〜人を優しく包み込む本物の木や漆喰〜

    木と漆喰が調和した空間
    木と漆喰が調和した空間

    シックハウス症候群など、変化した住環境が原因と考えられる多くの問題を解決すべく昨今では、バリアフリー化、省エネなど、住宅としての性能を向上させつつ、日本の気候風土に見合った昔ながらの自然素材を適材適所に取り入れた住宅が少しずつ見直されています。

    「高気密・高断熱の家」だからこそ、家の中の空気ができる限り有害化学物質の無いきれいな空気であることは、住宅の耐震性や耐久性と同様に優先されるべきことではないでしょうか。

    シックハウス症候群や化学物質過敏症は同じ住環境にいても発症する人とそうでない人がおり、その症状も人によって様々です。私たちは生まれながらにして多くの化学物質に囲まれて暮らすことを強いられています。より便利であること、より快適であることへの追求が、実は地球環境や人にとって様々な弊害があることに気づいたときは、まず、身近な家族のかけがえのない健康を守ることを考えてください。

    本来、人が自然の中で暮らしてきたように、家族が長い時間を過ごす空間を無垢の木や漆喰・和紙など本物の自然素材で包み込むことによって、そこに住む家族全員が健康障害を招くことなく、本当に気持ち良く呼吸できる心地よい場所をつくることができます。

    見直される自然素材

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